ズバリ結論から申しまして、「金銭面」よりも「やり甲斐」や「好き」を求める方に向いています。
また、精神面だけではなく、体力的にはどうなのか?
仕事内容を紹介していきます。
業界全体を通して見てみると
花業界は「花屋」だけではありません。
どのようなジャンル、業務内容があるのか見ていきましょう。
① 小売業(生花店・フラワーショップ)
王道が花屋(フラワーショップ)になります。
花屋の業務の内容と向いている人は
- 接客、花束・アレンジの制作、仕入れ、水揚げ、配達の業務。
- 物作りが好き、接客が好き、体力に自信ある人などが仕事に向いています。
- 休日は平日などになる事も多いので、友人達と遊ぶより一人で空いている平日の休日を満喫したいタイプの人にも向いています。
加えてデメリットになりがちな部分は。
- ショップの環境にもよりますが基本的には「早朝出勤」「立ち仕事」「冬は寒い環境」が多いです。
- 連休は取るのが難しいので、「旅行」や遠方で開催される「ライブ」などの推し活が趣味の人には厳しい休日環境になります。
- 給与水準は世間一般の業界よりも低めになりがちです。
② 卸・市場(花市場、仲卸)
基本的に市場内での業務となります。
産地から入荷した品物をセリで販売したり、事前の仕分けで花屋に販売したりする業務です。
- 競りでの販売、前売りで販売した物の仕分け、法人対応(花屋・葬儀社など)
- 完全に朝型の業務。体力やスピード感を要求されます。
- 小売業の花屋よりは業務や売り上げは安定している。
朝が苦手な夜型人間には確実に不向きな仕事です。
花屋への勤務であれば、その店の開店時間などによっては、それほど早起きが必要にならないケースもありますが、同じ花卉業界でも市場関連であれば基本的に早起きが必要になります。
なので、あまりにも酒や飲み会、または夜更かし型の趣味などが好きな人には向かない職業とも言えます。
その代わりに、市場は基本的に早めに業務が終わるので、夕方から夜までには時間が作れる仕事でもあります。
最近では少なくなりましたが、一昔まえであればサーファーなどが市場に勤務するケースも多かったですね。
ウェットスーツとサーフボードを車に積んで出勤して、帰りにそのまま海に直行して波乗りをしてから帰宅するなどという人も結構いました。
毎日、朝の3時や4時起きがデフォルトになるので、ある意味慣れてしまうと健康的とも言えますが、どうしても朝が苦手な人には不向きな職業と言えます。
③ ブライダル(結婚式)関連・イベント装花
以前に比べて縮小傾向にある業界ではあります。
少子化や所得の低減によって大規模な結婚式や、大きな式典や会合が減ってきている事に起因します。
- 結婚式やイベント会場の装飾、会場やテーブル花の設営が主な業務になります。
- 顧客のイメージを花のデザインとして表現するのが好きな人。土日勤務が嫌ではない人が向いています。
- 土日や繁忙期は激務になりますが、好きな人にとっては、やり甲斐を感じる事ができます。
土日・祝日の休日はなかなか取りにくい。
繁忙期と閑散期のギャップが大きい。
④ 葬祭・供花関連
当面安泰と言われていた業界ではありますが、コロナ禍を経て「家族葬」が主流になり一気に縮小化が進んでいます。
- 葬儀用の祭壇やスタンド花、アレンジメントなどの制作。葬儀会場の設営。
- 婚礼業務に比べて安定している業界。それに伴い収入も比較的安定。
- 仏(ご遺体)とも接したりする機会も多く、業務内容に対し向き不向きある。
- 家族からも業務内容を嫌がられる場合がある。
⑤ 生産(農園・花農家)
- 生花の栽培、出荷管理
- 農業が好き、地方移住しても良いという方。
- 自分の育てた植物が高値で売れる事に喜びを感じる方。
大まかにこれらのジャンルに分かれます。
未経験でも花屋業界に転職できる?
ほとんどの方が未経験で花業界に入ってきます。
- 給与体系は、全体的に低めな事。
- 「花が好き」だけでは続きにくい。
- 思った以上の体力を使う仕事、繁忙期には早朝出勤や残業がある。
これらに対する理解と覚悟をした上で転職するのが良いでしょう。
転職でよくある失敗
- 華やかで綺麗なイメージだけで入ると、実際の業務とのギャップにやられる可能性がある。
- 将来性(独立やヘッドハンティング)などの目標が無いと長続きし難い。
- 個人事業の店舗や、法人企業でも零細法人はブラック企業のケースが多い。
花業界は、基本的に肉体労働の部類に属するという事を知っておいて下さい。
法人企業での事務など完全なる事務員を除けば、花業界のスタッフの基本業務は肉体労働がメインとなります。
例えば、菊などであれば通常ロットが「100本」や「160本」入りの箱になるので、一箱だけでもかなりの重量になります。
それがどれほどの重さかと言うと、非力な男性なら160本ロットの菊の箱を二箱持つのが難しいくらいの重量です。
また尺鉢と呼ばれる直径30㎝の鉢に植えられた観葉植物などもかなりの重量になります。
ただ持つだけでも重いのですが、車に積み込む時などは、葉の部分を破損しないように斜めにキープしながら積み込みをしなければならない場合も多いです。
この2m前後のテコの掛かった状態で、破損しない様に神経を使いながら車に積み込むのは、なかなかの重労働になります。
また陶器に入った観葉植物などは、女性しかスタッフのいないショップでは、取り扱いすら不可能なのでは?というほどの重量です。
それから、業務中はずっと立っている事が多い仕事です。
デスクワーク中心の仕事から転職したばかりであれば、一日中立っているだけでも慣れるまではかなりの疲労感を感じる事になるでしょう。
荷下ろし作業などでは体力を使い、制作時には細かい手作業などという、相反する作業を要求されます。
花業界への就職に向いている人。
作品を作り出す事に喜びを感じる方。
これは花屋での勤務の話しになりますが、お客様からデザインや用途の要望を聞いて、それをイメージして制作する事に喜びを感じる方は花屋での勤務に向いています。
こんなタイプの方は、お客様より喜びの言葉などをもらうと仕事によりやる気が生まれます。
またアーティスト気質で、コンテストなどに出品してみたい方などもここに含まれます。
これらの絶対条件として「花が好き」という事は必要になってきます。
どうしても年収などを他業種と比較した場合に、多少なりとも分が悪いという事があるので、その点をやり甲斐と相殺する事でモチベーションがキープできます。
植物そのものに興味のある方。
植物そのものに魅力を感じるタイプの方も、当然の事ながら花業界での勤務に向いています。
季節の移り変わりで変化していく品種や色など、花だけではなく木(枝物)や葉(グリーン)の種類などを専門的に知る事で自然を感じる事ができます。
実際に花屋に並ばない品種まで含めると、世の中には物凄い数の品種が存在しますので、植物に興味のある方にしてみれば一生涯楽しめる仕事とも言えます。
「さかなクン」の様に「おはなチャン」みたいな学者肌の存在にもなれます。
植物の事なら、この人に聞けば何でも知ってるという存在も業界では重宝されるでしょう。
まだ学生などであれば、いきなり就職するよりも一度花屋でアルバイトしてみるのが一番良いと思います。
花屋という職業は、忙しい時期(繁忙期)と暇な時期(閑散期)のギャップが激しい職業なので、忙しい時期にはアルバイトが欲しくなります。
もし大学一年生などであれば、数年間アルバイトが可能になりますので、花屋側としても少しでも作業に慣れたアルバイトは非常に重宝する存在になります。
なので、在学中に数年間同じ花屋にアルバイトをすると、時給など多少は色を付けてもらえる可能性があります。


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