ツキノワグマで体調1m50cmくらいの成獣でしたが。
最近は毎日の様にニュースに登場する「クマ」の情報ですが、10年前ほどに実際に遭遇した事がありました。
それまでツキノワグマは体長1.5mくらいと聞いていたので、それくらいの大きさのクマだったら何とかなるんじゃ?とか思っていた身長178cmのワタクシ「きのこ」でしたが、実際に遭遇するとその体積にビビってしまいました。

縦に1m50cmでも横にも1mくらいあるのでは?というくらいの球体に近い体。
とっさに作業用の軽トラックに逃げ込みましたが、この車で大丈夫か?と不安になるほどの圧がありましたね!
本気で攻めてきたらガラスを破壊されて殺られちゃんじゃないか?と。
あれは絶対に勝てないわ…。
直感で分かるくらいのオーラがありますな…野生動物には。
これは老人なんかが遭遇したら、もう絶対に無理だな〜というのは分かります。
腕力だけでも人間とは比較できないくらいのパワーがあるのに、そこに5本のナイフ(爪)が装着されている様なものですから、丸腰の人間がかなうレベルではありません。
頻繁に目撃されている地域の人達は不安で仕方がないでしょうね…。
熊の走るスピードは?
成獣が走るとヒグマで50㎞から60㎞のスピードが出るらしいですし、本州を中心に生息する小型のツキノワグマでも40㎞のスピード走れるというので、一般の人間の12㎞のスピードではどうしようもない訳です。
ちなみにウサイン・ボルトが45㎞ですから、陸上競技場でウサイン・ボルトがちゃんとアップを完了させてスパイクを履けばツキノワグマから逃げる事は可能かもしれません。
しかし、クマはスタミナも半端でないので上手く建物などに逃げ込めなければ避難はできないのです。
木にも登りますし、泳ぎも達者です。
嗅覚も鼻の粘膜の大きさから「犬と同等かそれ以上」ですし、パワーも日本に生息する動物では最強レベルです。
さすが「能力」の「能」に四つ足の点々が付いた名前が付けられているだけの事はあります。
なので背を向けて逃げたら一瞬で追いつかれて攻撃されてしまいます。
クマにも個体ごとの性格がある様で。
山中でバッタリとクマに遭遇した場合、人間も驚きますがクマも十分驚いている訳です。
大抵の場合、クマの方が逃げていく事が多いらしいのですが、向かってくる個体もいます。
まあ、人間と一緒で無駄に戦いたくない性格、好戦的な性格と色々あるのでしょう。
また、空腹かどうかにも掛かってきます。
遭遇した時のクマの状態次第でも変わってくるという事です。
秋から冬の時期であれば獲物として見て攻撃してくる可能性は高くなります。
山に入る仕事をしている弟は、何度もクマと遭遇していますが、やはり殆どの場合はクマの方から逃げるらしいです。
一度だけ吠えながら突進してきたので「終わった」と思ったら、体の横をすり抜けて逃げていったと言ってました。
まあ、運が良かったとも言えますが…。
老人や女性ばかり狙うニホンザルなどにも言えますが、成人男性は割と攻撃される確率は低いのかもしれません。
本能的に自分にも怪我するリスクを感じるのでしょう。
熊鈴で遭遇しない様に未然に防ぐ。傘などを広げて大きい動物を演出する。
先ずは大前提としてクマに遭遇しない事が必要です。
山中であれば「熊鈴」を鳴らしながら歩く、ラジオなど音楽などを流せる機器を使うなどの方法ですね。
また遭遇してしまった場合、傘などを広げたり、複数人でいる場合には全員で手を繋いで手を上にあげる事で、一つの大型獣を演出できてクマが逃げる確率が高くなるとも言われています。
まあ、これも後はクマの性格次第という事になってしまいますが。
先ずはこちらから、できるだけ遭遇しない様にする事が大切ですね。
遭遇してしまった場合。または街中にクマの方が出てきてしまった場合。
それでも万が一遭遇してしまった場合は、前述の様に傘などで撃退するしか無くなりますが、それでも後はクマの性格次第という運に頼らざるを得なくなります。
もしも遭遇してしまった場合にこちらからの攻撃で撃退するには「熊撃退用のスプレー」などを使うのが一番効果的になります。
棒などで応戦しても分が悪いですし、特にキノコや山菜取りの老人では万に一つも勝ち目はありません。
やはり「熊撃退スプレー」が一番効果があります。
涙流スプレーでもある熊撃退スプレーは、目や鼻に掛かれば一撃で逃げだします。
但し、風が強かったりした場合を考慮して数本携帯していた方が安全ですし、一緒に登山や山菜取りに行く人達全員が持っている事でさらに安心感が増します。
実際に遭遇した自分の感想では、襲われたら絶対に勝てないと思いました。
最後は結構な高さのガードレールを悠々と越えて山に入って行きました。
岩場に居たので周りの景色から完全に「浮く」くらいに真っ黒で、威圧感が凄かったですね。
今年は各地でクマの出没が相次いでいますので、防犯の意味も込めてクマ対策は必要になってきていると思います。


