散々通うも釣れず。もう釣れないと諦めかけた頃に!
ライギョを狙いに友人達と何度も通うものの、誰一人として釣れたためしがないまま1年が過ぎました。
と言ってもライギョなので夏場中心でしたが…。
あれほど釣れないのによく通ったものです。
もう気分は幻の生き物を探しに行ってるようなものでした。
この沼にいると言われているライギョ。
しかし、誰もその姿を見た事がない…。
沖目に浮いているのがライギョだと言われても、遠目にはただの黒い棒。
しかもこの沼までは自転車で片道30分。
何度、この道を往復したものか…。
そのうちに、最初は大勢で釣りに行っていたのが、あまりにも釣れないものだから、ライギョ釣りに行くメンバーが一人また一人と脱落していき、当初10人近くいた初期メンバーもいつの頃か半分に減っていました。
一緒に通っていた一人がライギョを足元でバラす!
そんなある日、普段はあまり遊ばないのだけれど、釣りの時だけは一緒に行くという不思議な関係のオタクキャラのi君が、近所の釣具屋で買った無名のミノーでついにライギョを掛けたのです!
グリグリと海用巨大スピニングリールを巻くと足元に70㎝弱のライギョが見えた!!
「おおっ!スゲー! 本当に釣れるんだ!」
と興奮する我々。
その瞬間に最後のあがきで大暴れしたライギョはルアーを外して沼へとかえって行きました。
呆然とする我がライギョハンターチーム。
ハンターと言っても、まだ誰もハントしていないけど…。
その後、近所の釣具屋から、その無名のミノーが売り切れ、全員のタックルボックスの中に入っていた事は言うまでもなく。
そして、その後にそのミノーでライギョを釣った人がいなかった事も言うまでもありません。

 

