花屋を継いで37年。これまでの流れと現状
1990年から始まった花屋人生。
まだ継続中ではありますが、もうそろそろ潮時かな?と考え始めています。
このブログでは、これから花屋に働いてみたい、経営してみたいという方に向けて、花屋という職業を内側から発信して行けたらと思っています。
花屋という職業は毎日割と暇だな…くらいの営業力では瞬く間に廃業する事になります。
さらに、これで食って行けそうかも?というレベルになってくる頃には、少し仕事が立て込むと、もう忙しすぎて嫌になるほど作業に追われる様になります。
忙しくて仕方がないからと、外部から人を雇うと一気に利益が吹っ飛ぶので、忙しいのを我慢して自分一人、または妻や娘などの身内で2~3人態勢で仕事を続けるのが一番多いパターンになります。
この「身内」と「他人を雇った場合」とで違うのは、身内であれば残業代等をシビアに支払わなくても良くなるという、自己犠牲や身内の犠牲によって成り立つ悲しい現実が理由となります。
基本的に、「花が好き」という気持ちが無ければ続きません。
忙しくても、儲けが少なくても「花が好き。」という気持ちがあれば多少は我慢できるのでしょうが、自分の様に家業として元々あったところに跡継ぎとして当然の如く組み込まれ、そのまま仕事になってしまった様なパターンでは、花屋という職業に付き物の「薄給」「少ない休日」「全て手作業」「突発的に入ってくる仕事に追われる」などの我慢の部分が多すぎて辛いだけの職業になってしまいます。
なので、花が好きで花に囲まれて、花に触れて、作品を制作して…という事に対して憧れがあるのであれば、それはそれで楽しい職業になる可能性もあります。
好きでもない仕事で生活の為に渋々働くのであれば、あまり儲からなくても大好きな花を使って食べて行けるのであれば幸せ!と思う方ならうってつけの仕事です。
これから少しずつ、仕入れや財務などの部分も含めて書いていけたらと思っているので宜しくお願い致します。