ライトリグとの相性が最も良いライン
フロロカーボンラインは、何といってもライトリグの釣りにおいて威力を発揮すると思っています。
まだ高価だった1990年代の頃は自分自身が貧乏だった事もあってなかなか使う事が出来ないでいました。
ライギョ釣りからバス釣りに転向した自分としては、スピニングリールの使用そのものに抵抗があった時期で、尚の事スピニングリールに巻く少ないポンド数のナイロンでは伸びすぎるし柔すぎるしで不安があり、ベイトリール一辺倒で釣りをしていました。
中学生の頃(1980年代)ではフロロカーボンは「ハリス」としてしか、その存在を知らなかったので、太いナイロンラインを使う為に巨大なスピニングリールを使わなければならず、そこまでするならベイトリールでいいや!という感じでした。
当時ベイトリールに巻いていたラインはストレーンの4号(16ポンド)〜5号(20ポンド)で、ストレーンを使っていれば切れないと信じていました(笑)
初めてフロロカーボンを使ったのは、釣具屋の棚卸セールみたいなので安く売られていた時に初めて買ったデュエルのライン。
それが5ポンドラインだった事もあって珍しくスピニングタックルを持ち出し、それに巻いてホームだった野池へ行ってみました。
こんな細さで大丈夫なのか?と、とにかく不安しかありませんでしたね。
スプリットショットリグにてキャストをして着底させ、ズル引きから軽くリフトさせて誘うと早くも「クンッ!クンッ!」というアタリが来ます。
ベイトリールでのハードな設定(ワームでの釣りはゲーリーヤマモトの6インチジャンボグラブのテキサスリグが基本)ではあり得ないくらいの早いバイトに驚きつつもスイープで合わせると、あっけない程に30㎝くらいのバスが釣れました。
「えっ?ライトリグってこんなに釣れるの??」
と思いながら、またグリーンのスライダーワームを付けたスプリットショットを投げると続けざまにバイト&キャッチ。
ライトリグという武器を手に入れて、急激にバス釣りの世界が広がった気がしましたね!
それというのもフロロカーボンラインのお陰だと思っています。
フロロカーボンラインの特徴として
- もともとはハリス用なので伸びが少なく、アタリや水中の変化が手元に伝わりやすく高感度。
- 水よりも比重が重いため早めに沈みます。これにより、ライトリグでも狙った水深まで早く到達し、 ナイロンやPEラインに比べて、風や潮流の影響を受け難くなります。つまりボトム(底)を狙う釣りに最も適しています。
- 硬いのもメリットの一つです。根ズレなどの摩擦に強いので障害物が多い場所での釣りや、魚の歯によるラインブレイクを防ぐ効果があります。
- 劣化し難い事もメリットです。吸水性が非常に低いため、水中での強度劣化が少なく、長期間にわたって安定した性能を維持します。紫外線にも強く耐久性に優れます。
- 水中で見えにくいとも言われますが、こればかりは何とも言えません(笑)
- 光の屈折率が水に近いため、水中で魚から見えにくいとは言われてますが…。クリアウォーターで魚にプレッシャーを与えたくない場合に有利とは言われています。
フロロカーボンラインのデメリット
硬くて耐久性はありますが、ナイロンに比べると明らかに扱いにくさがあります。
特に巻いたばかりの状態だと、張りが強い為、次から次へとラインが出てきてスプール内で緩んでフケてきます。
少し使い込んで馴染めばいくらか落ち着きますが、今度はスプールの形状通りにコイルの様な巻き癖がついて飛距離が落ちたりします。
後はナイロンラインに比べて購入単価が高いという事くらいでしょうか?
まあ、でもこれは耐久性で相殺されますけれど。
それから、トップウォーターの釣りとの相性は最悪です(笑)
ラインが沈む為、ポーズの後の動き出しが悪く、最初にダイブする方へ引っ張られてしまいます。
トップウォーターにはナイロンラインかPEラインが適しています。
自分がトーナメントをやっていた時代、フロロカーボンラインと言えば「東レ スーパーハード」でしたね。
確かに安定した強度があって、新品状態で結束が完璧であれば、根掛かりした際に4ポンドラインでバスボートですら余裕で寄っていきました(笑)
硬さ(=強度)と扱いやすさがギリギリのところでバランスされていました。
頻繁に使うポンド数のラインは常にコスパの良いボビン巻きで買ってました。
今はコスパの良い「シーガー」や「サンラインのベーシックFC」のフロロカーボンラインをボビン巻き(300mくらい)で買って使っています!
全然なんの問題も無く使えますよ。


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