基本的には大槻ケンヂ ワールドではありますが。楽曲は名曲も多いです。
ヴォーカルは基本的にシャウトしながらガナリ続けるスタイルで、カラオケでは非常に唄いにくいです(笑)
初期の頃のピアノ奏者「三柴 江戸蔵(三柴 理)」の演奏は素晴らしく、その風貌からは想像できないクラシックとロックの融合の様なサウンドは鳥肌ものでした。
アルバム「仏陀L」でプロデビュー時に参加していたものの、ツアーが続くと集中してピアノの練習ができない事を理由に脱退、エディ(三柴 江戸蔵)のピアノとのバトルを目的として加入した「橘高 文彦」は入れ違いとなってしまいます。
代わりのピアニストを探すも、あれほどのパフォーマンスができる逸材がいないという理由で、「本城 聡章」を復帰させ、リードギターの橘高、バッキングの本城の形でツインギタースタイルに変更します。
その後2000年代に入ってから、三柴 江戸蔵はサポートメンバーとして復帰します。
久しぶりに見た映像でのパフォーマンスはやはり強烈で、感動ものだった記憶があります。
仏陀L
デビューアルバムの「仏陀L」では、シングルカットもされた「釈迦」が収録されています。
ただ、このアルバムでの最高傑作は「サンフランシスコ」だと個人的に思っています。
初めて聴いた時のピアノの素晴らしさに感動を覚えるほどでした。
それから地味に「福耳の子供」のサビの「ふっく、みみの、こ〜ど〜も」のフレーズが数十年経った今も時々脳裏に浮かぶ時がある事に恐怖を覚えます(笑)
- モーレツあ太郎
- 釈迦
- 福耳の子供
- オレンヂ・エビス
- 孤島の鬼
- サンフランシスコ
- イタコLOVE 〜ブルーハート〜
- ノーマン・ベイツ
- ペテン師、新月の夜に死す!
シスターストロベリー
このアルバムを最後に三柴 江戸蔵が脱退し、ドラムの美濃介、ギターの関口 博史が前作で脱退している事で、ドラムに太田 明が加入、ギターに横関 敦がサポートメンバーとして参加しています。
ワタクシ的には全体的な楽曲を通して、1、2を争う好きなアルバムです。
一番メジャーな感じの「日本の米」と、最後の「いくじなし」がイマイチな感じですが(笑)
マタンゴ、キノコバワー、夜歩く、ララミーなどは良い雰囲気が出ています。
- マタンゴ
- キノコパワー
- 夜歩く
- 日本の米
- ララミー
- いくじなし
猫のテブクロ
3枚目のアルバム「猫のテブクロ」。
う〜ん、前作で三柴 江戸蔵が脱退し、横関 敦もサポートを終了。
変わって加入した橘高 文彦、元メンバーから復帰した本城 聡章、そこにドラムの太田 明で構成され、このメンバーは長期間固定されました。
その最初のアルバムが「猫のテブクロ」ですが、全体的に模索している感じがあり、ワタクシ的には不完全燃焼感のあるイメージのアルバムです。
日本印度化計画などは、CMにも起用されたりとメジャーな曲ではありましたが、個人的にはあまり好きではなく、というか筋肉少女帯の場合、マイナーな曲にこそ名曲があったりします。
「最後の遠足」のイントロの本城のカッティングと橘高のピッキングハーモニクスでのスタートなんかはカッコいいですね!
- 星と黒ネコ
- これでいいのだ
- 日本印度化計画
- 星の夜のボート
- Picnic at Fire Mountain 〜Dream on James, You’re Winning〜
- Go! Go! Go! Hiking Bus 〜Casino Royale〜, 〜The Longest Day〜
- 最期の遠足
- 月とテブクロ
サーカス団パノラマ島へ帰る
固定された新メンバーによる2作目。
橘高文彦が作曲に加わった初めてのアルバムでもあり、「詩人オウムの世界」などはリフやソロのメロディアスな橘高のプレイ、そして本城のバッキングも秀逸!ギターの音数もこれでもか!ってなくらい入れてあり筋肉少女帯の曲の中でもトップクラスに好きな曲の一つです。
「オウム真理教」がサリン事件を起こす前に作られている曲でもある事から、予言的な曲としても話題になりました。
「パノラマ島へ帰る」も不思議と耳に残る曲です。
バックコーラスが独特でそれが残っているとも言えますが…。
インストゥルメンタルの「航海の日」は、おどろおどろしい曲が多い筋肉少女帯の楽曲としては、爽やかなサウンドで、夏の海を彷彿させる感じです。
元祖高木ブー伝説は、メジャーな曲ほど、個人的にあまり好きになれないという例に漏れず(笑)
でも、ドリフターズからクレームが入ってという話(実はガセネタだった)、そして高木ブー氏本人が、
「何度も名前を呼んでくれて宣伝になってありがたい!」
「若い人が頑張っているんだから、許してあげようよ。」
といった大人の対応をしてくれた事で交流が芽生え、お互いのライブに飛び入り参加し合うなど友好関係が築かれ、リスペクトし合っているというエピソードが素晴らしい。
大槻ケンヂも色んなところで、高木ブー氏への感謝の言葉を述べています。
- サーカスの来た日
- ビッキー・ホリディの唄
- 詩人オウムの世界
- 労働者M
- アメリカン・ショートヘアーの少年
- 23の瞳
- 電波Boogie
- パノラマ島へ帰る
- 航海の日
- また会えたらいいね
- お別れの日
- 元祖高木ブー伝説
月光蟲
アルバムとしては全体的にまとまっていて、ワタクシ的には一番好きなアルバムが月光蟲です。
筋肉少女帯は、メジャーな曲ほど好きではないという勝手な個人的主観を持っていますが、このCMカットされた「サボテンとバントライン」は結構好きな曲です。
サビから作ったというだけあって、サビへ入る時のオーケストラ的な盛り上がりが素敵です。
「少年、グリグリメガネを拾う」と「イワンのばか」のギターソロは数ある曲の中でもトップクラスに好きですね!
「少女の王国」も珍しく普通に歌いきるバラードで、出来上がった曲を聴いた橘高文彦が涙を流して笑っているのを見て、大槻ケンヂは引退を考えた…というエピソードが面白かったですね!
- 風車男ルリヲ
- 少年、グリグリメガネを拾う
- デコイとクレーター
- サボテンとバントライン (Remix)
- 夜歩くプラネタリウム人間
- 僕の宗教へようこそ (Welcome to my religion)
- 悲しきダメ人間
- 少女の王国
- イワンのばか
- 少女王国の崩壊 (Instrumental)
この後に「筋少の大車輪」「筋少の大水銀」とベストアルバムを買ったのを最後に
「月光蟲」の出来に喜びつつも、その後の筋肉少女帯の活動が不安定になると共に、徐々に新作は聴かなくなっていきました。
最近、「Amazon Music Unlimited」に加入したので、CDで持っている物も含めて、また一通り聴いてみようと思っています。
「Amazon Music Unlimited」は、1億曲(そんなに聴けないw)の楽曲とポッドキャストが最初の4か月が無料で、その後も月額980円から使う事ができます。
本当に素晴らしい時代になったと思います。
こういったサブスクリプションが無かった時代、今まで何度、一か八かでレコードやCDを買って帰り、ワクワクしながら聴いて崩れ落ちた事か(笑)